中学の時、臨時採用の講師としてやってきた先生との8年間の出来事・・・

引用元:http://awabi.2ch.sc/test/read.cgi/mog2/1426299327/   中学の先生と色々あった8年を聞いて欲しい。
中学のときに好きだった、当時常勤講師の先生がいるんだ。
先生は全然イケメンではないが、目だけhydeに似てるからhydeと呼ぶことにする。
私が中3になった年、hydeはうちの中学に臨時採用の講師としてやってきたんだ。
私が当時中3の14歳で、hydeは新卒の22歳だった。
私は中2のときになかなか酷いいじめにあっていて
同級生なんて誰も信用できなかったし、先生なんてものもいじめは放置。
適当にいい子にしてればいい成績くれる、どうでもいい存在としてしか見ていなかった。
いい子面したかなり捻くれ者のガキだったと思う。
そんな中hydeはやってきた。
hydeは県外出身だが、うちの県の大学に通っていたから
うちの県に講師の登録をして私の中学に来たらしい。
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同級生の男子が心底嫌いだった私には、
8歳年上のhydeがとても大人に見えたんだと思う。
理由こそ忘れてしまったが、
ここまで人を好きになるのは初めてというくらい本気で好きだった。
hydeは理科の先生だったけど、
私たちの学年に1年の時から理科を教えていたのは学年主任の先生で
直接授業を受けたりすることはなかった。
hydeは新卒だったからわからないことも多かったようだった。
そこでhydeは、私が成績は特に悪くもなく授業を真面目に受けていたことや
そのころには少しずつ会話をするくらいのコミュニケーションを取るようになっていたことから
「1、2年の時の理科のノートを貸してくれ」と言ってきた。
仲が良くなったのは、このノートのやり取りがきっかけだった。
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多分好きになったのはそのころだった。
バレー部の私は、隣で活動する男子バスケ部の副顧問のhydeを知らず知らずのうちに目で追ったり
校内で軽い会話をしたいがために
休み時間は意味もなく廊下に出てみたりするくらいには好きになってしまっていた。
もちろんhydeはそんなつもりなかったろうし、
私としてもこんな青臭いガキに大人が振り向くことなんてないということくらいわかっていた。
けれど、少しでも話したいという淡い恋心は止められなかったんだ。
この頃の面白い話は特にないからすっ飛ばして書くことになるけど
高校入試が近づいたころこんな会話をした。
hyde「お前推薦入試だよな?面接練習とか頑張ってんのか?」
私 「うん、まあそれなりに頑張ってるよ。面接は結構得意なんだ」
hyde「そっか、まぁお前なら大丈夫だろ!」
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私 「じゃあさ~、受かったら何か奢ってよ!◯◯牧場のアイス、あれ食べたいな~」
hyde「お、自信満々じゃんwいいぞ、牧場でもどこでも連れてってやるよ!」
私 「よしっ、約束ね!」
正直アイスなんてどうでもよかったんだけど、
子供らしくどこかへ連れて行ってもらう約束をするには
これがベストだと判断した結果、こういうことになった。
hydeは当時他のどの先生よりも若かったし、フランクな性格でもあったから
私だけでなく生徒全員から呼び捨てタメ口で親しまれているような存在だった。
今考えると相当なめた中学生だったけど、それもhydeの良さだったと思ってる。
そんなこんなで受験を終え、結果は無事合格。
今はシステムが違うのかもしれないけど、
推薦入試だったから一般入試の子たちよりも一ヶ月ほど早く進路が決まった。
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うちの親は高校決まるまでは子供にケータイを与えないという教育方針だったから
推薦入試という方法を選んだのは正解だったと思う。
卒業の一ヶ月前にケータイを手に入れることが出来たからだ。
そして私はある日の放課後
hydeに合格の報告(まぁ既に知っていただろうけど)をするために彼のいる理科準備室へ足を運んだ。
私 「hyde!高校受かった!!おめでとうはw!?」
hyde「聞いたぞー、おめでとう!」
私 「どーもありがとう♪ヘヘッ、アイス決定だねw」
hyde「そうだな(笑)お前ケータイとかは?」
私 「この前ゲットした~!」
hyde「そっか、じゃあこれにメールくれ、日にちとかメールで決めよう」
という具合に、私はhydeのアドレスが書かれたメモを受け取り、ルンルンで帰ったんだ。
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そこからは頻繁にではないが、ちょこちょこメールのやり取りをするようになった。
牧場のアイスを食わせろという約束の日にちは卒業式後約1週間くらいになったと思う。
卒業は別に寂しくなかった。
友達と思ってる人が少なかったのもあるし、
何よりその後のhydeと出かける予定の方が楽しみだった。
そして約束の日
結果から言うと、ドタキャンされた。
あの日ほど気分が急降下した日はないかもしれない。
天気も良かった。私なりにおしゃれもした。
そこへhydeからの「ごめん。予定入って行けなくなった」のメール。
あぁ、もともと行く気なんてなかったんだなって思った。
あとこれはメールをする中で聞いていたから知っていたんだけど
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hydeは翌年度から私の故郷T県から、彼の地元のN県に帰って教員をやることが決まっていた。
私がhydeに会うのはその日が最後だと思っていたのに、
結果的に大した話もしなかった卒業式が最後となってしまったのだ。
そうして高校に入学した。
高校は女子校で、中学とは打って変わって友達もたくさんできた。
それから高校では部活ばかりしていた。
部活では色んなところへ合宿やら遠征やらに行っていたから休みなんてほとんどなかった。
でも、それはそれで充実していたし満足している。
hydeとは高校に入ってからも1~2週間に一度くらいはメールをしていた。
たまに電話することもあった。内容はごくありふれたものだったと思う。
中学卒業後は会うことこそなかったものの、相変わらず片想いの状態が続いていた。
たまにhydeから酔っ払ってメールが来ることがあった。
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正確ではないけど、おおよそこんな内容だった。
hyde「なにしてんだー?」
私 「部活やって帰ってきてご飯食べてたところだよ~」
hyde「彼氏とかできたかー?笑」
私 「いや出来ないね、バレーボールと付き合ってる感じ(笑)hydeは?」
hyde「いや~できないね~」
私 「早く作りなよ~w」
hyde「付き合うか~、おれら(笑)」
私 「えー、どっちでもいいよ~w」
hyde「ま!お前が18になったらだな!」
私 「はいはいw」
中学卒業後2年ほどメールのやり取りをする中で、
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こういうことは3~4回くらいあった。正直なところは嬉しかった。
でも「好き」というワードが出てくることは一度もなかったし
決まって最後に「18になったら」とか「大人になったら」とかいう言葉を言われることで
大きな壁を作られてる気がしていた。本気なわけがなかった。
そんな感じだから、私は決まってどちらとも言えない返事を返すようにしていた。
まぁ、気持ちはバレているだろうなーとは思っていたが。それは別に構わなかった。
ただ、連絡は取ってはいるのに会うことはない。
ましてhydeの真意なんてわかることもなかった日々が続き、高2になるころには
「このまま好きでいることに意味なんてあるのか」というような疑問を抱くようになっていた。
ちょうどそのころ私にちょっとした転機が訪れた。
部活で結構派手に腰を痛めた。そして接骨院に通うようになった。
接骨院には男女ともに20代前半の先生が多く、
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みんないいお姉さんやお兄さんといった感じの先生たちだった。
それに加え、女子校で生活する私にとって
若い男の人が優しくしてくれて(怪我人だから当たり前なんだけどねw)
そんな人たちとおしゃべりすることができる接骨院は、私の密かな楽しみになっていた。
接骨院の先生たちには、自惚れじゃなく、かなり仲良くしてもらっていた。
何がきっかけだったかは忘れてしまったけど、
ほとんどの先生(男も女も)と連絡先を交換してたし
それによってメールをすることなんかも普通だった。
中でも6歳年上のある先生とは趣味や話がよく合ったことから特に仲良くなった。
その接骨院の先生は麒麟の川島に少し似ているから川島と呼ぶことにする。
川島とかなり仲が良くなってきて、
同時に私は川島のことが少しずつ気になるようになっていた。
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hydeのことはまだ好きだったから、自分自身の気持ちにはかなり戸惑た。
しかし、hydeへの気持ちに疑念を抱き始めていたのも事実であった。
同時に誰かを好きになるなんてあり得ないと思っていた私は
その時どちらかに気持ちを絞ることを決意した。
かなり苦渋の決断ではあったが、私はhydeのことを諦めて川島を好きになることにした。
理由は一つだった。川島は決して私を子供扱いしない。
川島との年齢差も6歳と、高校生の恋にしてはなかなか離れてはいたが
彼は大人と子供、先生と患者としてではなく、
私を1人の人間として見てくれていることがよく伝わってきていたからだった。
そうきっぱり決断してからは気持ちが少し楽になったのを覚えている。
決断したときは、別にhydeを諦めたからといって
川島と上手くいくかどうかもわかっていなかったが、それでも楽になったのは確かだった。
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しばらくしてから、16歳だった私はトントン拍子で当時22歳の川島と付き合う結果となった。
私は川島が好きだったし、hydeのことは「前に好きだった人」という形できちんと割り切れていた。
それは紛れも無い事実だった。それまでの片想いが嘘のようではあるけど、
私は彼氏が出来たということをhydeに自慢してやろうと思い、久しぶりにメールをした。
書いてて思うけど、性格悪いな私。
私 「久しぶり~元気~?」
hyde「おー、元気だぞー。そっちはどうだ?」
私 「うん元気だよー。実はね、この度彼氏ができましたw!」
hyde「おーそうなのか。間違いは起こすなよ~」
私 「わかってますよw そちらは出来ましたか?」
hyde「うるせえ!笑」
そんな感じだったと思う。
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そこからは川島にも悪いし、hydeのためにも私のためにもよくないことだから
hydeと連絡を取ることはほとんど無くなった。
あっても1年に一度「あけましておめでとう」なり「誕生日おめでとう」なり
「アドレス変更しました」なり、どうでもいいような続かないメールをする
もしくはメールが来るくらいだった。
時は流れ、私は大学4年になった。
川島と付き合い始めて5年、中学を卒業して7年が経った。
川島とは今も続いているし、仲も良い。
それに、お互い「まぁ間違いなくこの人と結婚することになるなぁ」と自然と思うくらい大事な存在だ。
私がそう思っているということだけは、くれぐれも念頭に置いておいてくれ。
突然だが、私にはN県の大学に行っている友達が2人いる。
友達AとB(どちらも女)は互いに面識はないものの
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私を通じて互いの存在は知っているという、いわゆる「友達の友達」の関係だ。
で、大学4年の夏、私は友達AとBそれぞれの家に一泊ずつすることになり。
計2泊3日でN県へささやかな一人旅に行くことになった。
一人で行動する場面も多くなりそうだったので、
どこへ行って何を食べるかというようなおすすめ情報を事前に集めておこうと思った私は
「あ、hydeってN県だよな~」と思い出し、実に1年半ほどぶりに彼にメールをしてみた。
私「久しぶり。今度N県に2泊3日で行くんだけど
  これおすすめだよーっていう食べ物とか場所とかある?あったら教えて~!」
hyde「久しぶりだな。N県来るのか?ならせっかくだし会うか~」
私は「あ、そういう感じなの?」とは思ったものの
「1人でいるのも暇だろうし、車でおすすめスポットに連れてってもらえるなら都合がいい」
「そもそも今更何も起きないしww」と、思っていたよりもずっと冷静だった。
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私「お、じゃあ会いますか♪」
 「友達の所に泊まるのは決まってるんだけど、
  一人旅だから暇になりそうだなぁと思ってたんだよね(笑)」
hyde「そうか。お前何が食べたい?」
私 「わかんない、おすすめのとこの美味しいものなら何でもww」
hyde「わかった、じゃあ何がいいか考えとく」
こういう軽い形で、実に7年ぶりにhydeと再会することが決まったのだった。
2泊3日のN県一人旅は、
友達Aと遊んでAの家に泊まる→翌日昼過ぎAと別れ、hydeと会う
→hydeと別れ、その日の夜友達Bの家に泊まる→翌日夕方までBと遊び自宅に帰る
と、まぁこんな流れになることが決まった。
友達と飲んだり遊んだりするのはもちろん楽しかったが、ここでは省略させてもらう。
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一人旅2日目の昼過ぎ、Aと別れた後
予定通りhydeとの待ち合わせ場所へ向かうことになる。
みんな経験があると思うが、数年ぶりに会う人というのは
別に何を意識しているわけでなくても緊張感するもので
私は少なくともその心境にあった。
「何を話せばいいんだろう。向こうは私に気付くだろうか」
「いやぁ、私ももう21歳だし化粧もしてるしわからないかもなw」
なんてことを考えながら待ち合わせ場所へ向かった。
待ち合わせ場所に着いてしばらくhydeとは連絡を取りながらキョロキョロと本人を探していると
それらしき人、いや、間違いなくhyde本人がいた。
遠くから見てもわかるくらい、見た目は何も変わっていなかった。
私 「あの~、hyde…ですよね?お久しぶり」
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hyde「おっ、誰だかわかんなかったww 老けたなwww」
私 「そっちは相変わらず童顔だね。もうすぐ三十路だってのにww」
hyde「若々しいんです~俺は!んじゃ、まぁ行くか」
hydeの車に乗り込み、どこに行くのかはよくわかっていなかったが
どうやら鯛茶漬けを食べに行くとのことだった。
しばらく音沙汰はなかったが、この時点で現在のhydeについてわかっていたのは
彼は4年程前にN県の教員採用試験に合格し、現在は正採用の教員。
つまり本物の中学校の先生として仕事をしているということだった。
でも、その日は金曜日だったので、私は仕事大丈夫なのかということが純粋に心配だった。
私 「金曜の16時だけど、hyde今日仕事は?」
hyde「ん?時間休取って早く上がって来たんだよ、感謝しろよな~まったくw」
私 「は!?まじ?大丈夫なの?」
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hyde「もう休んでるんだから今更気にしても遅えよ(笑)ま、大丈夫だから気にすんな」
「そういえば、これから行くところわりと離れてるから、そのつもりで」
私 「はぁ。うん。わかりましたよろしくお願いします」
そんなびっくり情報を序盤にぶっ込まれ、私は唖然としながらドライブがスタートした。
車の中では色んなことを話した。
私の中学時代のこと、hydeがN県に帰ってからのこと。
私の大学のこと、hydeの仕事のこと。本当に色んなことを話した。
だから、この後の話に絡むような内容の話だけをピックアップして書いていくことにする。
私 「しかし、hydeさん。あなた彼女は?相変わらずですか?笑」
hyde「今はいないね~、こっち帰ってきてからいたことは一応あるけど」
  「あ!でも勘違いすんなよ、出来ないんじゃないからね、作らないんだからね!笑」
私 「わかりましたよww」
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hyde「この前だってなぁ、教え子の成人式のときに
   同窓会で泣きながら告白されたんだからな~ハタチの女の子の教え子に!」
私 「ほぉ~、なんて?w」
hyde「『私あんたのことずっと好きだったんだからね!』って、酔っ払って号泣しながら言われた!」
私 「うわ、すごいねその子ww で?何て返事したのよ?」
hyde「ん~?いや普通に『はいはい、ありがとな。危ないから座れ、な?w』って」
私 「あらら~結構冷たいんだねぇ(笑)」
hyde「いや、嬉しいよ別にwけど、それ言われてもねぇ…」
  「というわけだから、俺は決してモテないわけではないんです!」
私 「なるほどね~わかったわかった(笑)」
  「いやーでもさぁ、どうなの?さっきの話みたいに、
   生徒に『好きです!』なんて言われちゃって」
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  「好きになっちゃうこととかないの?実際」
hyde「今はまったくないね~中学生ただただ可愛いもんね」
  「あーでもそうだなぁ。20代前半とか若い時はちょっと危ないことはあったかもww」
私 「そういうもんかぁ~まあでも、人間だもん仕方ないよね~こればっかりはさ(笑)」
hyde「まぁ、今となっては懐かしいよ(笑)」
  「は!?何??お前今タバコ吸ってんの!?」
私 「いやぁ、まぁ、一応色々ありまして。笑」
hyde「女が吸うもんじゃないぞ~んなもん。何があったんだ??」
私 「とりあえず、学生のうちにやれることやっておこうと思ったのと…。」
hyde「思ったのと?」
私 「ん~、私彼氏に2~3回浮キされてんだよねwwwそれで(笑)」
hyde「いやでも、なんでタバコなんだよぉ…はぁ~~あの頃はあんなに可愛かったのに~お前」
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私 「まぁ、社会人になったらやめるよw」
あ、この話には関係ないから省いたけど、私が川島に浮キされたことあるってのは本物の話ねww
浮キされたそのときは怒ったけど、別れたいと思ったわけではないから
普通に許したし、今は別になんとも思っていません。
中学時代の話の流れから派生して。
私 「にしても、懐かしいな~」
hyde「そうだなぁ。お前さ、あの頃もしかして俺のこと好きだった?ww」
私 「??なんでそう思うわけ?」
hyde「いや、なんとなくだけどw」
私 「どうだったかな~昔のことすぎて忘れたわ(苦笑)」
hyde「えー!なんだよ、俺の思い違いか!?うわーなんかショックだわーー」
私 「めでたい人だねwwwまぁでも、私中学の人って
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   同級生も先生もみんな嫌いだったから、その中ではいい方だったよ(笑)」
こういう会話をしていた中で、最も衝撃的だった話がある。
hyde「もう8年くらい前か~早いなぁ。お前当時のことどれくらい覚えてる?」
私 「いや~、正直細かい事までは覚えてないかも(笑)」
  「そのあとの高校と大学が楽しすぎて、上書きされちゃったよねww」
hyde「あれ覚えてるか?お前w」
私 「あれってどれ?」
hyde「お前がさぁ、理科準備室んとこで『高校合格したらアイス食わせに連れてけ!』とか言ってたやつww」
私 「あーーwwそれはよく覚えてるよ、ドタキャンされたからねwww」
hyde「そうそうwwwwいやぁ、あれ直前になってさぁ、やっぱ色々ヤバいかなって思って」
  「もしバレたら先生やれなくなるぞって思ってさ(笑)ごめんな、あの時。笑」
私 「いやー、結構凹んだけどねwでももう気にしてないよ、大丈夫www」
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あのジ件の真相は、こういうことだったらしい。
7~8年越しに聞いた真相は、とてつもなくまともな理由だった。
「行く気がなかった」のではなく「行っちゃいけない」と思ったということだった。
それを聞いたときに私は
「あぁ、あの頃は何考えてるかわかんないし、
 もうついていけないとか思っていたけど、やっぱり大人だったんだな~」
と、15歳の私が気にしていたものを実感することになった。
でも21歳になった私にとって、決してそれが嫌なことではなくて
むしろ意外と真面目でちゃんと「先生」という職業を真っ当してる人なんだと見直す内容の話だった。
そんな話をしていたら、あっという間に友達Bのもとへ行く時間に。
はじめは緊張していたし、こうして笑って話せるのか不安だったけど
そんな心配をよそに楽しい時間が過ごせた。
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何より、私もhydeも何も変わっていなかった。
ただ、私が予期していなかった出来事が起きた。
何も変わらなかったわけではない。昔と同じではない。
忘れてたはずの感情が目を覚ましてしまったのだ。
私には川島がいるし、その存在は決して揺るがない。
けれど「可愛かった」だの「20代前半は好きになりそうな危ないこともあった」だの言われ
まるで当時私が好きだったことを期待したかのような口ぶり
それにわざわざ時間休をもらってまで会いに来たという行動。
その全てに私の中の15歳の私が期待してしまっていた。
いけないことだと思う。本当に私はダメな人間だと思う。
なのに、中学時代にタイムスリップしてしまったかのように、hydeへの想いも遡ってしまった。
そして別れの時。駅の改札で別れることに。
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hyde「じゃあ、気をつけてな」
私 「今日はわざわざありがとう。鯛茶漬け美味しかった、ごちそうさま」
hyde「いえいえ、次は飲もうな!大学生活楽しめよ」
私 「ありがとう、hydeも仕事がんばって。あと、早く結婚して幸せになれよ!笑」
hyde「はいはいwwじゃあまたな!」
私 「うん、ばいばい」
別に「好きだった」と伝えてもよかった。でも、それはできなかった。
「またね」という言葉も言うことができなかった。
何故なら私は、hydeの話していた号泣告白の女の子のようにはなりたくなかったから。
いや、違うな。なれなかったという方が正しいのかもしれない。
内心はその子が羨ましかった。素直に言葉を紡ぐことのできるその子が羨ましかった。
私は昔も今も何も変わらない。いつまでも素直になることはできない。それが私だった。
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友達Bのもとへ向かう電車の中、私は涙を止めることができなかった。
そして半ばやけくそでメールを送った。
「今日は本当にありがとう。さっき実は嘘ついたけど、私が惚れた男なんだから!」
「ちゃんと幸せになりなさい!じゃあね!!」
これが私の出来る精一杯の「素直」だった。
hydeからの返事はよくわからないものだった。
「知ってるね~」
どういうことだか全く分からなかった。けど、もうどうでもよかった。
私は無理矢理「じゃあ、そういうことだから!」と返事をして
なんとか涙を止め、友達Bのところに泊まり、次の日自宅へ帰った。
こうして大学最後の夏が終わった。私とhydeの物語もここで終わった。はずだった。
あの日以来hydeの存在を思い出してしまった私にも、
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周りと平等に9月が来て、気づいたら10月になっていて
季節はすっかり秋と言われるようになった頃だった。
私は少しずつ冷静になってきて、それと同時に疑問とちょっとした憤りを感じるようになってきた。
そこでhydeにメールを送った。
私 「どーも~あれさぁ、よく考えたらhydeさんずるいですよね(笑)」
hyde「どーゆーこと?」
私 「いやさぁ。夏、結局私しか言ってないよなって思って。笑」
hyde「???」
私 「あー、まぁわかんないならいいやw」
hyde「なに、酔っ払ってんの?w」
私 「どうでしょうねww」
hyde「大人になってからの失敗は後々響くから気をつけろよ」
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私 「私に好かれたのは失敗だったってこと?」
hyde「失敗ってどういうこと?好意を持ってくれるのは単純に嬉しいことだよ」
私としては結構当たって砕けろの状態になっていた。
ずるいとはわかってるけど、私はhydeとどういう形になったって川島がいるんだ。
だから、このままはっきりしないよりはhydeの本心を聞いて
めちゃくちゃになってもいいからちゃんと終わらせたい。
その安心感と自暴自棄の心がそういう発言を促したんだと思う。
例のごとく、hydeの真意がわかることはなかったが
メールでのやりとりがその頃から少しずつ変わり始めた。
15歳の頃と同じようにペースは週1くらいになり
メールが苦手だというhydeからもわりと頻繁にメールが来るようになった。内容も変わった。
hyde「お前、またこっちに遊び来いよ」
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私 「なに?会いたいの?ww」
hyde「お前が会いたいなら来いよな」
私 「(ん?何だこの圧力…まぁいっか)んーー、まぁ会いたいといえば会いたいかな」
hyde「なんで?」
私 「(は?なんでってなんだ?w)えー、理由言わなきゃだめ?笑」
hyde「いいから」
私 「そうだなぁ。まだ少し引きずってるから。ですかね」
hyde「もっとはっきり」
私 「まだ少し好きだからですかね!これでいいの!?笑」
なんかよくわかんないけど、高圧的に私に「会いたい」だとか
「好き」だとかを言わせようとしているような感じになった。
正直結構頭にも来たけど、どうにでもなれっていう思いの方が強かったから
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hydeの欲しがっていそうな答えを(私も全く思っていないわけではなかったけれど)返すようにした。
たわいもない会話がありつつ、
そんな内容のメールをしていたこともあり、自ずと次に会う日取りが決まった。
ちなみに、あんまり執拗に私の気持ちを聞こうとして来たため
私が「hydeはどう思ってんのよ、私のこと」と聞くと
「次会ったときにでも言う」と先延ばしにされるだけだった。
お互いのタイミングが合うのが1月の半ばしかなかったから
仕方ないのだが、くしくもそれは私の誕生日の直前だった。
夏に言っていた通り、今度は飲みに行こうということになった。
ここで、少しだけ私の恋愛経験について話させてもらう。
私は川島としか付き合ったことがない。
川島の前はhydeに長らく片想いをしていたし
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恋愛というものにはわりと離れている方だと思う。
けれど、一応hydeの前にも好きな人が2人ほどいたことはいた。
今思うと、中学生の好きだなんだとか、付き合う付き合わないなんてちっぽけなものだと思うけど
その好きだった人2人には周りの大プッシュのせいで告白することになったりもした。
あ、もちろん同時に好きだったわけじゃないよ。
告白されたことも一応高校時代に2回ほどあったけど
好きな人がいるからということでどちらも断った。
まぁ、こちらの話はわりとどうでもいい。
で、言い方が変かもしれないが、過去に告白したことがある2人にはきちんとフられていた。
告白する→フられる→引きずる→諦めるというのが私の中での通常サイクルであった。
それでだ。川島と付き合う前のあたりの話で、
私はhydeのことを諦めたということ話したが、告白するでもフられるでもなく
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ただ「諦める」ということになったhydeは、つまりイレギュラー中のイレギュラーな出来事であった。
多分そのせいで好きだった記憶が蘇ってしまったんだと思う。
だから、私は1月に会う時に「お前のことはなんとも思っていない」とフられたかった。
だから、会うことにしたのだった。
1月の会う約束は飲みに行くというのがメインだったので
hydeが次の日が休みという日に設定した。
で、適当にそれぞれビジネスホテルにでも泊まって
次の日は少し出かけようということになっていた。
私は「あぁ、もしかしてそういう体の関係になるかもしれないなぁ」
なんて薄っすら思いながらも「15歳の私が聞いたら喜ぶかもなw」なんて呑気なことを考えていた。
彼氏いるくせにあり得ないと非難されることはわかっているし受け止める。
ただ、万が一そういう関係になっても、終わらせることができるなら
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それはそれで構わないというのが、私なりの覚悟だった。
そして約束の日になった。
1月のその日、私はN県に向かう高速バスの中でhydeにメールを送った。
私 「今向かっています~予定通り着きそうです。しかしこっちの山際は雪すごいねww」
hyde「え!?ごめん、予定の日今日だったっけ!?」
私 「そうですけど?」
hyde「うわー明日だと勘違いしてた!ほんっっとごめん!!!」
すごく頭に来た。失望とか幻滅とかそういう言葉がしっくりきていた。
でもまぁ、もうバスに乗ってしまっているのは仕方ないと思い
怒りの熱が引いてきたころ、同じようにhydeに対しての熱が引いていくのを感じた。
hydeへの気持ちが冷めていくことには抵抗はなかった。
むしろ、早く終わりにしたいと思っていた私にとっては都合がよかった。
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今回会うのは、ただの消化試合にしよう。
その方が気も楽だし、お互いのためになるはずだ。
そう考えていたからか、思っていた以上に感情的にはならないままN県に着き
2時間近く待ってからhydeと会うこととなった。
かなりの遅刻をしてやって来たhydeとは謝罪もそこそこに、早速飲みに行くことになった。
私もhydeもかなり酒好きだ。
どんな酒が好きかとか最近仕事はどうだとか、
飲んでいる間は大した話もしていなかったと思う。
ただ、もういろんなことが面倒になっていた私は
かなりハイペースで酒を煽っていたため久々に少し酔っ払っていた。
2件ほどハシゴしてなかなかいい時間になっていたため
そろそろホテルを取ろうということに。
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適度に酔っ払っていたこともあり、
私は「もうヤっちゃってもいいわ、別に。それでおしまい」とか思っていた。
しかし、hydeのとった行動は私の思考とは全く逆だった。
ホテルのフロントで律儀に2部屋取り
「じゃあ、チェックアウトのときに。おやすみ♪」
と告げ、それぞれの部屋で別々に夜を越した。
驚いたのは驚いたが、それ以上にその行動は、
私にはそこまで魅力が無いのかと落ち込ませるものだった。
いや、私の来る日にちを間違えるくらいだ。
もともとそんな気なんて微塵もなかったんだ。
それに、私のことをどう思ってるかも次会ったときに言うと言っていたのに
そんな素振りは全くないし。なんだ。私はもともとフられてたのか。
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そんなことを一人考えていたら、気づいたときには眠っていた。
翌日は当たり前のように「おはよう」と言葉を交わし
ごく普通に漁港へ昼食を食べに向かった。
相変わらずhydeが例の本題に触れるような雰囲気はない。
そんな感じだったし、私の気持ちもなんとなく
冷めてしまっていたこともあってか、私はもう勝手に終わったつもりでいた。
帰りの高速バスまでの時間は、コーヒーショップでのんびりお喋りをしながら過ごしていた。
ある程度話をしてそれなりに盛り上がったところで
hydeはおもむろにスマホを取り出して何かを見ていた。
hyde「なぁ、これほんと?w」
スマホで私に見せてきたのは、私とのメールの履歴だった。
その中で「これ」と指差していたのは、
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私が「まだ少し好きだからですかね!これでいいの!?笑」と言った文だった。
私 「あぁ~、まぁ、そうね(苦笑)」
hyde「ふーん。笑」
私 「恥ずかしいからやめてよ。笑」
hyde「わかったわかったww」
またこいつは私をおちょくって。何がそんなに面白いの??と思っていた。
何とも思ってないくせに、もう掘り返さないでよ。惨めなだけじゃん。
なんとなくいたたまれなくなっていた私の思いが通じたのか
もうすぐバスが来るという時間になった。
どうでもいい話を振るhydeに、適当な相槌を打つ私。
すると、hydeが急に何も言わなくなった。
私 「え、なになに?ww」
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hyde「……」
私 「急になによ~、あとあんま見ないでよ(笑)」
hyde「……俺も、少し好きですよ」
一瞬何を言われたのかわからなかった。
思考が停止してから、なんでもいいから何か言わなきゃと焦って返事をした。
私 「……あ、えっと、ありがとうございます」
hyde「…いやいや、こちらこそなかなか言えなくてごめんなさい。…ふぅ~、やっと言えた(笑)」
私 「…………長かったなぁ…。」
hyde「ん?なんだって?」
私 「いーや!時間がかかったなぁーってね、お互い(苦笑)」
ちょうどそのときバスが来た。
hydeは私のなんとも言えない言葉に腑に落ちない顔をしていた気もしたけれど
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私はなるべく気に留めないよう
「じゃあ、行くね。色々ありがとう、バイバイ」と告げてバスに乗り込んだ。
そしてN県を去った。
hydeは昔からことごとく私の予想や期待を裏切る。いい意味でも悪い意味でも。
だから、何を考えているのか見当もつかない。今回もたくさん裏切られた。
約束の日を間違えていたことに始まり、ホテルでは別々の部屋。
しまいには「俺も少し好きですよ」本当に振り回され続けてばかりだ。
その後は、今日はありがとうございましたという旨のメールを送っても返事が来なかった。
2度目の再会はなんとも後味の悪いものとなった。
別れ際にあんなことを言われて
気にしないでいられる人なんているんだろうか。少なくとも私は無理だった。
私もhydeも意地っ張りで素直じゃない、天邪鬼というやつだ。
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これは昔からわかっていることだった。
おまけにhydeは年上で私の先生ということでプライドもあるんだろう。
もし私があのメールで「まだ少し好き」ではなく「まだすごく好き」と言っていたら
hydeの最後の言葉は「俺もすごく好き」になっていたのだろうか。
それを言われていたらどうなっただろう。
それを言われていたら私はどうしただろう。
その日以来、私の頭の中はそのことばかりがぐるぐると回り続けた。
その末に一つだけ確かな答えが出た。嫌われるのは嫌だ。なんとなくそう思った。
そして別れ際のhydeの様子を思い出して、彼は怒っているだろうとも思った。
そりゃそうだ。せっかく気持ちを伝えてくれたというのに
驚き過ぎたということを差し引いても私の言動といえば最悪だった。とりあえず謝らなくては。
そして、返ってこなくてもいいから「この前はごめんなさい」とだけメールを送った。
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そして、返って来なくてもいいと思う私をhydeはまたしても裏切る。
送った直後に電話がかかってきた。
hyde「なんですか?どうした?」
私 「あ、いや、別に」
hyde「彼氏に送ろうとして間違えたんだろ、気をつけろよ」
私 「あーうん。わかりました」
hyde「んじゃ、悪い。やらなきゃならない仕事あるから切るぞ」
私 「はい。がんばって」
そうじゃない。なんで言いたいことが言えないんだ。
これじゃあ、この前と全く一緒じゃないか。私は本当に馬鹿だ。
多分言葉にすることが人の50倍くらい苦手なんだと思う。
だからhydeには申し訳ないが、メールで改めて謝罪をした。
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私 「ごめん。そうじゃないんだ。この前の別れ際のこと謝りたくて。本当にごめんなさい」
hyde「何が?」
私 「いや、私あの時すごく驚いてたからどう反応していいかわからなくて」
  「すごく態度悪かったと思う。すみませんでした」
hyde「自覚あんの?」
私 「はい、あります。ここしばらくはずっとそのこと考えてました」
hyde「そうか。気をつけろよな」
これでわかった。
私はhydeのどこが好きなのかと言われたらはっきりとは答えられないが
でもきっと一生嫌いにはなれないだろう。
悟ったようでもあるけど、そのときははっきりとそう思った。
その1週間後くらいに同大学の仲の良い友達Cにグチグチと話を聞いてもらいながら
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浴びるようにとんでもない量の酒を飲んだ。
で、勢いそのままにhydeに電話をした。
記憶はかなりあやふやだけど、多分こんなようなことを一方的に伝えた気がする。
私 「もしもーーし。今大丈夫ー?」
hyde「うん、まぁ大丈夫。酔ってんのか?お前が大丈夫か?」
私「相当酔ってるね~(笑)まぁ大丈夫だいじょーーーぶ!」
 「あれさぁ!私多分hydeのこと一生嫌いになれないわ!うん、多分一生好きだわ!笑」
 「彼氏いんのに何言ってんだこいつって思うだろうけどさー
  この前だって別に正直ホテル同じ部屋で構わなかったし!」
 「そう!まぁ、なんかそんな感じ~!!ww」
hyde「そうですか(苦笑)」
私 「でさ!また来月友達Bの所に行くことになってるから!会えない~~??」
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hyde「そうか。まだわかんないから、予定確認してみる。じゃあ、お前気をつけて帰れよ」
私 「はーーーーい!よろしくねーーーー!!またねぇーーー!」
多分もっと支離滅裂だったし、すごく迷惑だったと思うけど、こんな感じのことを言ったと思う。
今考えると恥ずかしすぎてタヒにたい。笑
その後は何度かメールでやり取りをして、
hydeの予定も大丈夫とのことだったから2月の下旬に
友達Bと遊ぶついでという名目で会うことになった。
私としてはあんなこともぶっちゃけてしまったし、
私の学生生活も間も無く終わるから今度こそ最後という決心だった。
そして先に言ってしまうと、本当にこれが最後の機会となった。
2月下旬
まず友達Bと遊び、翌日hydeと飲むことに。
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前回があんな別れ方だったし、もしかしたらhydeはまだ怒っているかもしれない
と思っていたが、全くそんなことはなかった。
飲みながらhydeの職場のこととか、私の卒業後の進路の話とか。
名前の由来、好きなアーティストや漫画のことなど、ごくごく普通のことを話した。
ごく普通の会話だったけれど、お互いの好きなものなんかについて話すのは
そういえば初めてで、私はhydeを、hydeは私をよく知らなかったということをここで初めて知った。
私たちの間には、どうやらこういう初歩的ながらも肝心な部分が抜けていたようだ。
そのせいか、会話はかなり弾んだし、同様にお酒もかなり進んだ。
私は意識はしっかりしているものの適度に酔ってるという自覚があったし
私以上にhydeは酔っていたのかいつもより上機嫌なように見えた。
お互い結構酔っていたし夜も更けて来たので、
ビジネスホテルを取って部屋で飲み直そうということになった。
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どちらが言い始めたかわ覚えてないけど、
「飲み直すなら部屋一緒でいいよな」ってことになり、ツインの部屋を取りチェックインした。
ホテルの一階にコンビニがあったので、
一旦荷物を置いてから酒を買いに行こうということになったんだが
コンビニに行ったのは結局その数時間後となった。
部屋に着くと、hydeはいきなりキスをしてきた。
まぁ、私も別にそれを拒もうとはしなかった。
hyde「…ごめん。我慢できなかった。無理だもう。していい?」
そこからはもう流れに任せて、大人の夜が訪れた。
そういうことになったものの、hydeはあまりにも飲みすぎていたのだろう。
アレが使い物にならず、本番には至らなかった。
当たり前だが、hydeは恥ずかしそうな申し訳なさそうな顔をしていたw
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つまり、相当恥ずかしいんだが、私が一方的に攻められる形になった。
私は川島以外の人とするのは初めてだったし、いざこういうことになると驚くほど恥ずかしく
私は終始「あんまり見ないで」と言っていたと思う。
それがhydeのどうやら何かを刺激したらしく、hydeは私のことをずっと可愛い言ってくれていた。
hyde「お前、可愛いな」
私 「お願いだからあんま見ないで。私彼氏以外とするの初めてなんだからね」
hyde「俺のこと好き?」
私 「聞かなくてもわかるでしょ」
hyde「だめ。ちゃんと言って」
私 「~~~もう。好きだよ、わかってよそれくらい。じゃあ、hydeは?」
hyde「好きだよ」
こんな感じでhydeは執拗に「好きか?」と聞いてきたが
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正直言って私はあまり「好き」というワードを使いたくなかった。
こんなことをしてるのに、私のhydeに対する「好き」は
川島に対する「好き」に到底及ばないと思ってしまっていたからだ。
だから、一度言ったきり、その後聞かれたときには適当にはぐらかすようにしていた。
しばらくしてから、いい加減コンビニに行こうということになって、酒やら水やらを買い込んできた。
裸の付き合いの後に、今更本音で話すことくらい恥ずかしくはなくなった私たちは
買ってきた酒を飲みながら今まで言えなかったことを話した。
hyde「やーっと素直になれたのになぁ…はぁ~」
私 「そうだね。なれたのに、どうしたの?」
hyde「俺お前のこと考えるとき絶対に、
   中学の理科準備室前で話したあの日のお前が頭をよぎるんだよ…」
私 「そんなこと気にしてたの?」
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hyde「うん。俺には『そんなこと』じゃねえんだよ」
私 「私もhydeも、もういい大人なんだから。気にしなくていいのに」
つまるところ、hydeはどうしても「先生」という立場を捨てきれなかったから
今まで本音が言えなかったということのようだった。
そして、こうなってしまった今でも罪悪感を感じているらしかった。
飲み終わった後、再び行為をしている最中にした話はきっと忘れられないだろう。
hyde「いつからこういう風になりたいと思ってた?」
私 「中学のとき好きだったんだから、そのときにはもう思ってたに決まってるでしょ」
hyde「そっか」
私 「hydeは?いつから私のこと好きだったの?」
hyde「正直お前が中学のときから気になってはいた」
  「この前の夏に再会してからはっきり好きだと思った」
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  「だから、少なくともそのときには俺もこうなりたいと思ってた」
私 「……なんで今更そんなこと言うの。もっと、もっと早く知りたかった……」
hyde「ごめん」
ずっと昔から聞きたかったことが、
ようやく8年越しに聞けたというのに、私は不覚にも泣いてしまった。
私たちはいつでもそうだった。
なかなか素直な気持ちを言葉にできず、やっとできたと思ったときには
既にどうしようもない状況になってしまっている。いつもいつも、遅すぎるんだ。
きっとhydeも同じことを感じていただろう。
だから、本当は嬉しいはずなのに、あの会話にはただ哀しさしか感じなかった。
どうしてもっと早く言わなかったんだろう。
今となっては、もうどれも遅すぎる後悔ばかりだった。
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その夜は、付き合っているんじゃないかと錯覚するように
それなりに甘ったるい雰囲気になりながら過ごした。
翌朝もホテルではそんな感じだったけど、
ホテルを出た後はいつも通り普通の会話をして
午後から仕事に行かなくてはならないhydeを見送った後、私もバスでN県を後にした。
そのあとは私がメールを送っても返ってこなかったので
私もあまり連絡を取らないようになった。
その日以降何週間かは、hydeとの関係については少し考えていた。
何度も言うが、私には川島のもとを離れてhydeとの未来を描くという気が全くない。
hydeもそのことはきっと悟っていただろうと思う。
そしてhydeも30歳となった今、私との見えない未来にうつつを抜かしている時間はない。
こんな生産性のない関係を続けている暇などないくらいに、私たちは大人になってしまっていた。
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それを理解できないほどお互い子供ではない。
私たちはもう後戻りはできない、そういうことだった。
これから先どうなるかなんてことはわからない。けど、確かなことも一つある。
私はhydeの幸せを誰よりも強く願っている。
もしいつか結婚したなんて報告があったら心から祝福したいし
私が結婚することになっても祝福してくれたら嬉しいなとぼんやり思っている。
私にとってhydeはこれまでもこれからも特別な存在だから。
ただひたすら幸せを願っている。
だから、すっきりしない終わり方といえばそうだが、私はこれでいいんだと思ってる。
というわけで、女子大生の私が壮大な浮キをしたという話はこれでおしまいです。
一般的には浮キなんだけど、私としては一つの長い恋にようやく幕が下りたと思っています。
川島にはこのことを一生知られないよう頑張ろうと思っています。
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>>hydeには罪悪感みたいなものがずっとあるような気がするな
 その罪悪感が関係を持つことで増幅した感がある
 それが連絡を絶った最大の理由かなぁと推測してみた
私にはhydeの本心はわからないけど、多分そうなんだと思う。
hydeが言ってくれた言葉がヤりたいから出てきた嘘や出まかせだとしても
私にとっては本当だったからどの言葉もちゃんと受け止めたつもりでいるよ。
客観的になるしかなかったんだよね、あまりにも現実的じゃなさすぎたからね。
 
謎なことが起きた。
今日の昼間、hydeからインスタのフォロー申請が来た。
あれ以来相変わらず連絡は取ってないし、インスタやってるとも言ったことないんだけど、何故だww
意味がわからなすぎる。笑 どういうことこれ?笑
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hydeから「会わないか?」と連絡が来ました。
だから私は「それはN県に来いってこと?」と聞いたんだけど、そしたらそういうことだと。
なんか、私ばかりhydeの方に行くのがとても気に食わないのですが。
正直わざわざ会いに行くほどの熱意は今の私にはなくて。
これって「冷めた」ということなのかしら。
実際会ったらまた少し違うんだろうけど。
会いたくないわけではないど、行きたくはないです。
会いたい?ってしつこく聞いてきたから、
「会いたくないわけではないけど、私は今どうしたらいいのかわからない」
「こんな中途半端な状態で会うのはhydeに対して失礼な気がする」
「だからもう少し時間をください」と言ってしまいました。
いよいよ終わったと思います。
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>>進捗状況気になる
最近はまったく連絡すらとってません。
期待を裏切るようで申し訳ない。
私自身、連絡をとっていないのと、仕事が忙しかったりするのとで
わりとhydeに対しての感情が薄まってきたような気がします。
面白くなくてごめんなさい。